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書籍と文字とラジオと言霊
アトリエで結婚式に送る引き出物の碗やぐいのみ、片口を試作する。

デザイナーさんからの注文なので、オシャレな形が求められる。試行錯誤。。。。。



書籍と文字とラジオと言霊_d0074542_113778.jpg


さて、作業を終えてあがるとポストには、身体表現研究所の飯田晃一さんから、封書が送られていた。

ありがたい。中味は開封せずとも承知していたもの。TH【トーキングヘッズ】という雑誌に、

彼が執筆していた記事の為である。彼とはじめて出会ったのは、日本ではなく、海を渡った半島にある韓国。

そこに物語がひそむ。2009年春に通仁ギャラリーにて、オイラの第4回出町光識個展で、

オープニイグパーティで、南阿豆さんと飯田晃一さんはディオ舞踏で舞った。

そんなウンヌンカンヌンの流れで雑誌が届いたのだ。さてまずは飯田節を熟読。


しばらくすると、新潟へ深夜バスで向かった南阿豆さんから電話。。。。『表現者が語るってどうなんでしょう』

新潟でラジオ出演があるのだ。 【水と土の芸術祭】の一連で開催するイベント【あったてんがの白根花伝】の

告知がさせてもらえる絶好のチャンス。新潟のみなさん27日のラジオ出演お楽しみに。

そんなウンヌンカンヌンの内容確認で南さんと話をだった。


美術家や表現者が、文字や言葉(言霊)を持つこと、操ることに世間は手厳しい。というより

美術関係の先輩諸君は、表現するならその自分のジャンルのみに留めろいうのがつね。


それでもオイラは、美を紡ぐものであれば、誰もが自分の文字や言葉でも起こす必要があると考える。

口ごもり、どもり、つたなく、沈黙は金なり、雄弁は銀なり。


ハニカミ内向する思考の飯田晃一さんは、雑誌の文字や、身体表現になりで暴れる。

小さな声でささやく南阿豆さんは、ラジオの言霊に覚醒させ、田楽舞いに塗れる。


昨日に茨城陶芸美術館で観たエミール・ガレさんのガラス作品に【もの言うガラス】シリーズがある。

フランス生まれのガレさんはこう言いう。『人がどうあざ笑うとも、私は-------- 中世の芸術家たちが、

信条と思想に基づいて打ち出したように、私の花瓶に言葉を付して、書くことによってお客様に真実を

伝え続けていこうと思います。作曲家には、着想を得るための脚本が認められているのに、どうして

装飾家にそれが認められていけないのでしょう。美しく荘重な言葉を持たない、魂を揺さぶることの

できない鐘は、ただの大きな鈴に過ぎません。』


【徹子の部屋】というテレビのトーク番組で、ゲスト麿赤児さんは番組終りにこのようなことをいった。

フランス人たちは舞踏というものを言葉で、しっかりと伝えてくれた。流石!言葉文化の国です。


飯田晃一さんも、南阿豆さんは、身体表現で裸一貫の全裸で踊りながら、

文字や言霊を身にまとって破天荒な険しい道を生き抜いてほしい。


涙を流すほどに一流な評論家の批評は詩そのものである。

それは書きながらに作家のごとく作っているからに違いない。

例えていうなら一流な作曲家が昔に作った音楽の調べを、一流な指揮者は今に蘇らせるのに似ている。


であれば美術家(舞踏家も)が、詩や随筆、評論など書けない、話せないということは、

どういうことだろう?  さて、全てはいうまい。

だがこれだけは何度でもいう、書くことは観ること。 そして観るということは作るという基本なのだから。   

美を紡ぐなら、踊り、書け、話し、分かち合えとふたりを勇気づけたい。そして見習おう。 出町光識



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by super-bird | 2009-09-27 06:17 | 気になるおしゃべり
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