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星くずの地はいつでも濡れている
(仮説ための散文)

桜は寒さと暖かさが繰りかえされると

冷たい空気に蕾は身を縮め、

暖かさを感じてきたら花を開くらしい。

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(2006 未発表)


大きく咲いた桜の木は、

まるでひとひらであることを忘れたかのように

花塊となり咲き乱れ生を謳歌する。


やがて宿命の如く雨、風に身をさらし、

いっせいに花を散らす。


そのとき思い出したかのように

ひとひらにもどる。

「さようなら、ひとひらの死。」


意識の中で落ちることと昇ることが

天と地を逆行させ、

花ひらと大地が出会うと

濡れた地面は

まるで銀河の星屑となる。



春先、愛知県岡崎市で車中から桜を見た。

雨を身にまとい、まるで涙の濡れ桜。


なぜか、桜には人の生き死にを感じる。


この時も運命の約束はいつまで続くのか。

僕の心はとまどっていた。

受け入れたくないある先生との死から。

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ある死について
(2006 未発表)


5・7・5

桜の咲く 花ひら如く 裂くふたつ。


そんな頃作り始めた作品たち。

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はな・まん・だら
(2006 インスタレーション)
出町光識「KAGAI」展より


ひとつの仮説

花ひら 手のひら 女のひらひら

すべては水のおともだち。 出町光識
by super-bird | 2006-07-13 05:17 | 美術to工藝
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