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陶の武士(人情韓国陶芸紀行13)
陶芸はじめてから出会えた人物として彼の存在は大きい。

韓国陶芸家 李康孝先生。


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(康孝さんと奥様。

奥さんがまた
陽気で底抜けに明るい。
幸せなふたり。)

先生といっても僕よりも六つ七つの年上だろうか。

1997年 日本国内 岐阜県恵那にある鯉江スタジオに

来日した時に出会ったのが初めの記憶である。


今展覧会の美術館での自分が行なった特別セミナーでも

康孝先生は漏らさぬよう読解しようと聞いていただいた。


いつものことながら嬉しいし、頭も下がる。


おそらく手前味噌で自分の説明不足とは思うが

視聴していただいた陶芸家の先生方の中で

康孝先生のみが独自陶芸コンセプトの真意を

理解していただいたのかもしれない。


実際において康孝先生は

海外での講義ワークショップの経験も豊かですし

人間として

韓国人として

作家として独自の問題定義も持っているのでね。


1年前の冬、

韓国に次回来たら鰻を食べにいこうと約束し

その約束を果たす今回の道すがら

トラックの車中で、カタコト韓日言語の会話でも

それを感じとった。


短い時間ではあったがゆっくり2人で話ができた。


降りる寸前にあるものを新聞に包んで

自分に渡してくれた。

何よりその贈り物が理解の証であると感じた。


それは秘密の美のバトン。

陶芸に精進あるのみ。



さてさて、天然鰻食堂。。。


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(店内メニュー)

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(うなぎ)

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(韓国流うなぎの蒲焼?

サンチュウに包んでいただきます。)

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(ニジマスの刺身)

本当に美味しい鰻でした。

写真の大盛り皿を三枚も皆でいただきました。

そうそう日本からのお土産のワサビを

このときにたんまりと使いましたよ。

ニジマスもそうですが

食材のしっかりとした味は韓国の強さを感じる。

マシソヨ~!


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(鰻屋のお店の方と
皆で記念撮影。

温かな人と一緒にいるのは
本当に幸せだな。)


李康孝先生。

静かで穏やかな人柄と

確かに根付く韓国陶芸のオンギ伝承、        (※オンギとはキムチの大壺のこと)

そして作ることに真摯に向き合い悩む姿は

自分にとって陶芸というジャンルの曖昧さを

払拭させてくれるのに十分な存在である。


アマノジャクでヒネクレな僕は

陶芸に常々絶望を感じているが

韓国の地で康孝先生に改めて逢い

この世にはけして絶対という闇は無いと感じました。


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(帰りのバスターミナルで

先生の後姿。。。)


なんだか目が潤んでくる。

サヨナラだけが人生だが。。。

また会う日まで。

陶芸、この一期一会の出会いに感謝。   出町光識


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by super-bird | 2007-06-07 13:42 | 海外
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