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はだしのゲン
テレビにて2007年版『はだしのゲン 前編』をhttp://www.fujitv.co.jp/gen/index3.html

ボロボロに泣きながら、鼻水をたらして見た。

不覚にも、はじまって間もなく涙が止まらない。


僕らの世代は小学校で必ずこのマンガが

学級文庫や図書室に並んでいたのでないだろうか。


マンガ本の認知が現代のようにされてはいなく

先生から唯一読んで好いマンガ本とされていた。


はじめは有名な原爆シーンの強烈な描写さばかりに

興味がいき、怖いもの見たさはあったが

やがてメッセージの生き抜くことを

幼い心にも刻み込んだ作品であった。


今日、テレビで『はだしのゲン』を見ながら

どのエピソードも、どのシーンも、会話のセリフも

30年経っても今なお、鮮明に記憶と一致していた。


それだけ潜在意識の奥に入り込んでいたのかと

改めて驚きながら当時の自己を観ることもできた。

(それもマンガ本、映画、アニメと何度も繰り返し見たからだろうか)


テレビ画面に釘付けとなり、止め処なく流れた涙は

単に子供時分に見た懐かしさではなく、

歳をとったせいもあるのだろうが

戦時下で日本人がどのような状況でも前向きに

元気に生きる姿に涙が出たのだ。


言ってみれば泥臭いかも知れないが僕の知る日本人。


それは確かに僕の生きた昭和40~50年代にも

もはや戦後ではないと言われても

まだ当時の人間にも少しは残っていたことに

現代から遠い回想で懐かしさはあったかも知れない。


先のある政治家の原爆失言の時に

世代間の離れたどうしで酒を呑んでいて

原爆や戦争の議論をした。

若い世代とのギャップはかなりあったように思われた。


僕の小学生時代はゆとり学習も無く、総合的学習も無かった。

勝手に先生が独断で教科書授業を止めて

戦争や原爆の話をしていた先生がいくらでもいたように思う。


はだしのゲンもそのひとつかも知れない。


テレビでは戦火の悲惨さは必要以上に描けはしないが

悲惨さは演じる役者面々の力量から十分感じることが出き

感情が高ぶった。


明日も後編を見ては泣くだろう。

タオルとティッシュBOXを側において

言葉遊びのスローガンである美しい日本ではなく

戦後のどうしいようもならない状況下に

貧しく、尊く、明るく生きる主人公ゲンを通し

戦時下の疑似体験をするのだろう。      出町光識


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by super-bird | 2007-08-11 00:40 | 映画TV
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