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枝、枝、枝
枝というのはどのように伸びているのか観察したことがありますか。

様々な形で木々の植物は伸びていますが、

1番ポピュラーなのは二股に分かれていくものでしょうかね。


何故そんな話をしたかといえば、

先日東京に滞在した折に、小原流会館にあるESPACE OHARAという

ギャラリーで 『I空間 XⅢ 伊藤庭花・岩田佳川』 展を見に行ってきたからです。


その会場にある伊藤庭花先生の作品はまさに圧巻で

枝、枝、枝、枝、枝、えだ、えだ、えだ、エダ、エダ、エダ。。。。。。


庭花先生は、ぼくが展覧会などでお世話になっている

平間磨理夫くんの師匠にあたり、ぼくも何かとお近づきになりました。


もともとは平間くんと出会う前から、庭花先生の名前や作品だけは知っていて

ぼくも展覧会を毎度行なっているT‐BOXなどでも、

画廊オーナーの高橋盛夫さんが、素晴らしい方と話題に上げていました。

小原流に留まらず、生け花の世界の指折りのアーティストだと言っています。


庭花先生による枝の生け花は、空間全体を縦横無尽に枝が走り回り、

上から、下から、横から、斜めからと見ているこちらが

枝なのか、根っこなのか判らなくなる不思議な空間を作り出していました。

それは作品と距離を置いての感じることで、その作品の中で体感するように

入り込めば迷路迷宮に思考が遊ぶようでもあります。

それから視野の焦点を枝の表面へと近づければ、

バラやクレストなどの花や葉っぱの細かく砕いたものが、枝に塗されています。


ミクロマクロな作品ダイナミズムは繊細でもあり、

庭花先生の人柄の明るさや、細かい気遣いの思いやりをも連想させてくれます。


今回の東京滞在の時には搬入打ち上げの宴席にも呼んでいただいたり、

銀座松屋さん個展の応援までしてくれたことに感謝がつきません。


庭花先生と平間くんが別室で話をしている時に

ぼくは独りで会場にて枝を眺めながら、植物の枝というのは二股に分かれて、

なおも勢い良く自分の生命を謳歌させる為に伸びている様に、

お二人の師匠と弟子の活躍の場の姿をダブらせました。


ぼくのような若輩者が言うのも失礼とは思いますが、

これからもお二人のそれぞれの生け花を楽しみにしています。   出町光識


追伸・庭花先生!宴席でぼくのBlogを読んで頂いている事実には、嬉しくも驚きました。
    そして平間くんの作品や心に、沢山の庭花先生が住んでることも改めて知りましたね。
    これからも酔っ払い小僧?共々にお相手してくだけたら嬉しく思います。    
    いろいろとありがとうございました。


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by super-bird | 2008-02-02 05:00 | 草花
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