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思春期の春
真壁小学校アースクラブの男の子たちを引き連れまして

桜川歴史民俗資料館へと、見学遊びに行きました。

桜川市にある小さいながらに重要な風土や、歴史の集まる文化的な場所です。


なぜ出向いたかといえば、

子供たちの総合学習の授業で作った鬼土面が作品展示してあり、

そちらを観るのもありますし、

自分が子供の時に住んでいた埼玉県川口市には、

『児童文化センター』というのがあまして、地元の歴史、農・工業資料や、

自然標本を観るのが大好きで、友達と自転車を走らせては、

よく行ったものですから、そんな記憶もありましてね、

彼らの成長原点として地元資料館は大切にしてもらいと、

大人本位の勝手な気持ちがそうさせたのが理由ですね。


資料館では地元の地図や写真に自分の家を見つけて遊んだり、

城跡から出土した地元の土で作った土師器や土器を見て

ろくろワークショップの参考にしたりと、子供たちの好奇心を刺激しました。


でもね、みんなの興味はある一点に注がれましたよ。


思春期の春_d0074542_2345695.jpg

立春、節分の地元祭を展示紹介で『大当講』なる五穀豊穣を願って

女性と男性の性器を大根で作ったオブジェに釘付けでしたね。


(石頭な大人たちよ!教育としてどうのこうのと言われることなかれ!
 男の子たちは至って健全ですぞ。)


恥らんで男の子たちは口々に『ヘンタイマツリ~!』とか

顔を寄せ合って耳元でヒソヒソ話。


昔見たフランソワ・トリフォー監督の映画『思春期』や『あこがれ』の

ワンシーンの光景のようで男の子は天使のようでしたね。


そういえばテレビのニュースで、どこぞの東北地方で裸祭が物議をかもしてますが、

古い歴史と伝承が安易にセクハラとか公然ワイセツとか言いだしてね、

100年未満の時間単位でしか判断しないことや、計測しないのはどうでしょうね。


そんな価値観はすぐに歴史のなかで、ひっくり返ってしまうしね。

長いものさしを持つことや、大きな時間配分で生きることが、

本来は人間としては大切なのだと思いますよ。


日本人としての価値観や民族意識である『生かし生かされる』というのだって

あるじゃないですかね~。

そうそうモッタイナイブームも単に流行にならないことを願っていますよ。

昔ながらの口うるさい母ちゃん、婆ちゃんみたいな躾や説教でいいな。


まあ、とにもかくにも思春期の子供たちは、そんなエロいお祭に興味津々でしたよ。

それに古いモノクロ写真で、そのオブジェを手に持っている地元のオジサンたちが、

写った写真も皆さん無邪気な顔で万弁の笑みでしてね。

子供たちもやがてそんな立派な男になってくれることに期待していますぞ!  出町光識


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by super-bird | 2008-02-17 00:04 | 民俗風土
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