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阿吽AZ
南阿豆さんと南部輝久さんの舞い奏で、『赤紙仁王』を観に行く。

東京は小雨。それでも高田馬場駅からプロトシアターまでは、

街の色を楽しんで散歩が出来た。やはり雑多な夜の店灯りやネオンに雨は似合う。




ようこそ!


そう言わんばかりに今宵、ふたりの演目は出迎えてくれた。


『赤紙仁王』、仁王とは言わずと知れた、山門の結界などに

邪気を払う者として仁王立ちしている。

阿形と吽形のこの世の始まりと終りの意味を成す二王を指す。(二王が本来である。)


阿豆さんと輝久さんは、外に発する阿の声と、内にこもらせる吽の声を

心態と身体で色として体現させてくれた。 味なふたりである。


阿吽の呼吸か?あまりにもふたりの息づかいが、いつもにまして合っているので、

前のめりへと舞台に惹き込まれる。


阿形王、阿豆さんの身体表現はまるで少女から遊女へと、

さまざまなに女耀変を繰り返しながら、玩具か、楽器のように

肉体が音を発しながら聴覚を刺激してくれた。

吽形王、輝久さんは太鼓演奏のリズム転調と、音の大小強弱が、

先日の春の嵐をおもわせるのか、暖かな湿りけが桜の花をかき乱す宿命のように、

10本の指音が視覚で内面凝視で酔わせた。


色即是空ではないが、一対の阿形吽形の二王の色は、ひとつの『空』に交じり合っていた。


舞台時間軸の阿吽の流れのラストシーンでは、

始めに登場したもうひとりの演者である処女?から、二王にわらじが渡されれると、

阿豆さんの姿を観るこちらに涙があふれた。


何故だろう?

懐かしく、寂しく、怖く、どれもを子供が持っている宝玉であることを

走馬灯のように楽しく思い出させてくれたからだろう。

へたり込んだ阿豆さんから伸びる、白い2本の脚は、皆の心を叩く雄弁さがあった。


2008年4月19日、ふたりの阿吽形二王は、いつもとは違って

視覚聴覚逆転構造を魅せてくれた。 出町光識


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(公演後のふたり。
 輝き高揚していたね。ありがとう。)

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by super-bird | 2008-04-20 10:03 | 美術to工藝
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