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その男、鬱陶しい関係。
鬱陶しい関係とは? これいかに?


その男、華道家 平間磨理夫。

平間さんは夢と、野望に満ちた魅力的な男で、

常に花に対して、『活ける』ということを考えている若者です。

おそらくはお稽古ごとになってしまった生け花の世界では、

珍しい人なのではないでしょうか。。。。 いやあ、単なる変人でしょうか~。(笑)


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(国文祭ゲートでのワークショップで、
 割り箸を活けるというアイデアを指導する
 平間磨理夫さん、 いつもチャレンジャーです。)
平間HP http://www.hirama-mario.com/
平間Blog http://blog.livedoor.jp/mario_plus/


真面目な彼と出合った時は、小原流一門で伊藤庭花さんに師事されていて、

これから先を有望視されていました。

(伊藤庭花さんは、小さい身体にパワー溢れる先生で、小原流のみならず
沢山の活動をなさっている先生で、花のみならず、人間としてもとても魅力的な方です。)


それが次にお会いした時に、『今日もって、小原流を辞めてきました。』。。『え!』???


保守的で安全パイを考えていた自分は、小原流だけは何があっても続けなさいと

助言してきたのですが、平間さんは野望に出たのです。

野に咲くことを望んだ彼を、年下でありながらとても尊敬しています。

もちろん、酒を呑んで馬鹿に変貌した時は除きますが。。。。(笑)


自分は陶芸家?だから、時に華道家である平間さんとは、競宴コラボレーションをしています。

生け花のことを知らない自分が言うのもなんですが、彼の花には生花に限らず、

死と生を感じさせる素材選びや、生きてる動作を活けていることに、魔力があります。

そんなところが作家としても好みです。


鬱陶しい関係とは、まさに植物と花器、平間さんと僕自身の格闘であると思います。

陶は受け身の格闘姿勢で、壺を作るなら彫壺であり、あの世との結界。

鬱は、うつ病のイメージから勘違いされがちですが、

活力が無い様子ではなく、内に力が篭った様子で、茂る鬱蒼と盛んなことです。

若いパワーと、彼そのもの心の野望でしょう。

こんな妄想事を話せる彼がいることは、感謝の出会いであり、

また酒呑んで馬鹿になれる変人同盟であると思います。


今年、11月に桜川市で行われる国民文化祭『アースワーク土舞台』で、

平間さんは常世への門を制作し、結界を張ることが今からワクワクと興味が尽きません。

その男、平間磨理夫。生と死をその手で紡ぐ若者と、鬱陶しい関係。。。。。


さて、どこかで彼と出会えれば、万事が鬱で盛んなことが、顔を見て解かります。

それも若さ。 秘すれば花よ。  面白い男でほっとけない不器用な男。

共にマイノリティ、日本文化の野に咲くサムライと散ろう。   出町光識 


その男、鬱陶しい関係。_d0074542_20245258.jpg

花・ 平間磨理夫 器・出町光識(未発表作)


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by super-bird | 2008-08-24 19:53 | 気になるおしゃべり
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