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面白い
テレビ気象予報を耳立てれば、関東地方にも雪が降りそうだと予測していたのに、

ヌカ喜びとはこのことで、楽しみしていただけに誠に残念である。

辺りは雨に湿ったのみ、冬神さまか、雪女王にフラレタ気分。

白い世界になるのは、関東では珍しいことなので、子どものころには

朝起きして窓の外が雪化粧なのは、ご褒美だったに違いない。

滲んだねずみ色の空にいっぱいに手を開き、口を大きく開けて、全身五感で楽しんだ。

みんな無邪気に冬祭り!雪祭りだった!(今もコドモなオイラは期待した)

雪合戦に、雪だるま(少し茶色い)、かまくら(貴重デス)、

かじかんだ小さい手を真っ赤にし、それを忘れてワイワイやった。

懐かし~~い。残念だ、ザンネンだ!


雪化粧で白く変わるといえば、白粉や白塗りという化粧もある。

化粧は仮面と同じ意味合いといわれ、日常の自分から別存在に変身し、

お祭りというハレのときに使われる。化粧した者自身が神さまになったり、

神さまに使える者になったりする。その白い表情や白塗りという一体感で、

異世界にもトランスさせる。(友人の舞踏もこれ同じね)


内向的で引きこもりなオイラも、遠い記憶で鼻に白い筋を塗った記憶がある。

あの触覚、感触。どこでだろうか?

自己記憶のなかに住む白い雪と戯れ遊ぶ子どもたち。

遠い記憶のかけらである、お祭りでの白い鼻筋の自分。

思えば、どちらも白き神の子だな。      出町光識


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by super-bird | 2009-01-11 08:36 | 民俗風土
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