大地に腰を屈める少女。
授業カリキュラムで、水田除草に参加した14歳の中学生30人。
日食の空の下、なかでも畦に俯むく静かな魂。
他人との間も、場所もない。授業時間が過ぎることのを望み、
足先を見続ける。誰も声をかけない。
凛とする気品の姿に、引き寄せられ無理強いなのだが、
過去の自分を見るようでホットケナイないから、
田んぼの泥に導いて、草を抜いてもらう。
首を垂れる実る稲穂に似て、君の心はこの世の多くの宝に感じやすい。
たち去る背中に手をかけて、『ありがとう』と声をかける。
オイラはそれぐらいの力しかない。 出町光識
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