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かたち考 (湿りけ)
粘土を素材として造形していると

土との対話のなかで湿りけ具合を

ひとつのペース配分にしていかなくてはならない。

乾燥のなかでかたちを決めていくのだ。

とうぜんのことだが僕の生活リズムは変わっていく。

日常、非日常関係なく、大切な一番が粘土の湿りけになるのだ。

自己の意思のみならず、造形作業の中心を

自然現象に持ってくることは

自然豊かで厳しい日本風土のマクロ的であり

工芸の成り立ちでもある。

湿りけの多いこの列島で

粘土造形が盛んなのは単なる偶然だろうか。

湿気の中で僕は美の奴隷になる。


外は雨。

今、判断の曖昧で暗中模索な僕には

少しばかり判断の時を延ばせる恵みの雨か。  出町光識


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by super-bird | 2006-10-06 03:39 | 美術to工藝
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