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民芸の古老曰く
益子 陶庫さんでの個展最終日が近づくなか

型染作家 下平清人さんがIさんと再度会場を訪れてくれた。

浜田庄司さんや芹沢圭介さんたち民芸運動を作ってきただけあって

70歳を数えた古老の話は流石に面白い。

僕は子供の頃から、生意気でませていた為か

大人の話を聞くのが好きだった。

母親の営む飲み屋さんのお客さんや学校の職員室での先生など

同級生たちといるよりむしろ楽しかった。

だから下平さんの話を聞くのが楽しくないわけがない。

詳しい話はここではまだ明かさないが記録として残しておきたい。

いつも自分が考えて思いを馳せていることだけに

心にずしっと響いた言葉の一期一会たち。

○ ものつくりの基本は 『お』 のひらがなで表される。

○ 無門 門は無いのではなく、無の意味の如くある。

○ 依正不二 人と自分はふたつではなく、ひとつなのである。

○ 師弟不二 上記のことなれどこれは難しい。

○ 我は縄文人。 弥生でなく縄文の精神を持ってものを作る。
  考古学資料に創造性を持って接し、その精神の高さを知ることで
  無から生む、すべの原点を知る。

○ 縄文の会発足。

○ 物の価値。 骨董は先人の素晴らしい知恵を知るものだが、
  骨董的時間の価値と現代作られた物の価値は似て非なるもの。

○ 技術と精神、職人と芸術家。

○ 基本を学び知ってこそ創造あり。

○ ものつくりは生き方を示し、その実行持って賛同者を得よ。
  つまりは生活そのものが文化であり、自分だけの考えや物質なども常に側に置く。
  その精神世界観に人が理解を示してくれる。

○ 言葉(言霊)も一期一会。

○ 人間も物も型通りのものはつまらない。ずれていることやはみ出していることに
   可能性はやどる。

○ 焼物は世界に通ず。 世界中どこにでも焼物はあるのだから。
  可能性はある。人に伝わらないのは自分の勉強の足りなさ。

○ 昨今作られているののは平均点。
  勉強がまだまだ足りません。

○ 染織もまた同じ。 しかも昨今、着物が売れれば作家気取りする者がいるが
  着物は染織の一部であり、全体ではない。

○ 自分の仕事は女性相手である。

○ 染織の基本は唐草染め。 白と藍の妙。これは唐草紋とは発祥もまったく違う。

○ 自分の原点。

○ 図案の模様は多くのデッサンから生まれ、表から裏まで立体的に捉えてこそ
  初めて模様はできる。何処からか導いて真似た物は単に平面に過ぎない。

○ 染物の色は時代で落ちるが、音楽は時代で色あせない。それは音楽は感動のものだから。
   
まだまだ先生のお話しはたくさんあったのだとは思いますが

思いつくままに書きました。

漏れていることもあるかもしれません。

物覚えが悪い僕なのでまたの機会があればいいのですが。。。

まだまだ一期一会の精神にはほど遠いかな。  

アトリエで根を詰めた作業のさなか、益子まで出かけてよかったな。

精神集中と疾走と思惟、その興奮状態の為なのか

自分の中から何だか分からないが膨らんだり縮んだりしながら

エネルギーが体の表層の震わせつつ、張ってくる感じがする。

70歳にしても下平清人さんは自分は勉強の足りないと言い

次なる仕事の変化を貪欲に求めている。

それはもちろん技術だけでなく精神なのだろう。 頭が下がる。

今日の意味のある大切な時間に感謝。  出町光識

次の個展の追い込み日々没頭中。皆さんのぽちりは元気の素。

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by super-bird | 2006-11-16 04:48 | 気になるおしゃべり
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