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地獄で仏という感じ
東京・サボアヴィーブルでの展示会の為に通うのに便利な

実家にて宿泊を取っているのだが、やはりお互いの生活があるので

少々居心地が悪い。

贅沢を言っているのではなく普段いない僕が寝泊りするのだから

お互い勝手が違う。

家族や親子として接っしていてもそうなのだな。

気分は映画「男はつらいよ」車寅次郎である。


だから毎朝早く、早々に実家を退散とする。


実家のある埼玉県川口市は僕の住んでいた頃と

だいぶ様子も変わったのだが

今なお変わらない地区も残っている。

地獄で仏という感じ_d0074542_04436.jpg

これは芝川というの河川だが湿地帯であったこの辺の

大きな川である。

この付近に残る地名がまた面白い。

前川、鹿島(神島かな?)、網代橋、地蔵橋、上根橋、天神橋、安行

彼岸や川向こうという言葉があるが

まさに神様仏様との境、言うなれば三途の川かな。

そんな地名を耳に聞きながらバスに揺られて、

京浜東北線 川口駅に着いた。


さて今日の目的地は30分ほど電車に乗った上野駅である。

地獄で仏という感じ_d0074542_0454445.jpg

どちらか悩んで
今日のとこは
140体仏像大集合に軍配!

東京国立博物館「仏像 一木に込められた祈り」展がお目当てです。

もう展示が終わり間近ということで本当に混んでいました。

地獄で仏という感じ_d0074542_0485849.jpg


展覧会場に入ると薄暗がりでライトアップされた仏像に

多くの人が群がっていました。


まさに「地獄で仏」という感じで

映画「地獄」や芥川龍之介「蜘蛛の糸」を思い出さずにはいられなかった。

会場の雰囲気に呑まれるもののすぐさま140点以上の清らかな迫力に

心身ともに鑑賞にぐったりと疲れた。

でもこの心地よい疲れとこのすばらしき企画、

何をおいても多くの名の知らぬ仏彫師たちに心からありがとうと感謝したい。


そうそう僕はというとこれを見ながら次回の作品が作りたくなった。

手がうずいて仕方がない。

でもそれは仏像ではありませんよ。 ではどんな作品何でしょう。

まあ、しばらくは秘密にいたしましょう。 秘すれば花よ。

地獄で仏という感じ_d0074542_051078.jpg











(上野公園の銀杏)

仏作って魂入れずにならぬよう気をつけてしばらく時間をおきますね。 出町光識


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by super-bird | 2006-12-02 10:46 | 気になるおしゃべり
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