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船越英二様
オイラが子供の頃は割とおおらかで混沌とした時代だった。

TVではエログロナンセンスが今とは違い地上波放送で許されていた。


その中で映画会社 大映は他社同様に映画斜陽末期状態。

TVへの以降と共に本編が放出され捲くっていた。


正直いってあまり子供が見るべき映画でないものをかなり見ました。

なんといっても湿室と湿気が命の大映映画だからな。


そこで奇才 増村保造監督の作品に出会い

もちろんのこと正気では考えられない船越英二さんの

不思議な演技に見せられました。

どれが一番の映画なんて挙げられませんよ。


増村監督や市川監督を語るに良き役者だからな。


増村監督の名を聞けばご存知の方は

オイラの破綻さがわかるだろうな。

何で陶芸をしているかはこの監督の影響は大きい。

触覚映画の神様なのだから。(これはいずれどこかで)


あんな普通ですよ、変態ですよ。

なんてキャラクターは船越英二さんという役者意外に

まずもう見れないだろう。


日本のマストロヤンニかよく言ったもんだ。

でもマストロヤンニさんはあそこまでやるまい。

スケベでも陽気なイタリア人だからな。


船越英二さんは

湿った変態で突き抜けた陰気さ(ある意味陽気)な日本人だから。

もっと土着で紳士?なんだよな。

大好きな役者さんだな。  貰った影響が多すぎるな。


その後TVドラマで軽妙な下町風呂屋の親父や校長先生などは

子供心に良かったし記憶にも残るが

あまりにのギャップに子供としても困惑もしたかな。


時代ゆえの切り替えに混沌としてたのだろうな。。。。
(予断だがそのギャップは日活の宍戸錠さんも感じたな)


順番とは言えどんどん亡くなっていく子供の頃のある種のヒーロー。

寂しさは押し隠せない。

あのような役者さんにまた逢いたい。。。。


無理かな。


息子さん船越英一郎さんにもその影を見えなくはない。

これは英二お父様の残像擦りこまれた影響なのかな、

どこか本編わき道の2時間ドラマの帝王は誕生すべくであろう。
(もちろん好意的ですよ)


でもドラマの中でお父様は事件は解決しないんだよ。

事件を起こしちゃうんだよな。。。。

しかもスケベで変態な。


船越英二さんもちろんお会いしたことはありませんが

心の住人として死してなお残ったおります。


さようなら、ミスター大映! 合掌。   出町光識


皆さんどこかで船越さんの映画観てください。

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by super-bird | 2007-03-20 06:34 | 映画TV
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