韓国の利川(イチョン)で日本陶磁器界の
貴重な人物とお会いすることができました。 一期一会とは不思議なもの。。。 それは高嶋広夫先生です。 日本には釉薬の鉄人が3人います。 芸術の釉薬、大西政太郎先生。 思想の釉薬、加藤悦三先生。 趣向の釉薬 高嶋広夫先生。 その釉薬大家のおひとりです。 10年以上前になりますが 茨城県 笠間焼窯元の修業時代に 笠間窯業指導所で大西先生の講義を受け その印象は一言で西部劇のジョン・ウェインのようでした。 地元陶芸家の質問にバサバサと答える姿が 格好良く、まさにガンマン拳銃さばきのようでした。 その時の教えが今も自己陶芸観の核となっています。 『焼いて混ぜる』と言う考え方です。 加藤先生とは残念ながらお会いしたことはなく 直接電話で資料文献を取り寄せてお話したぐらいで 文献知識がほとんどですが 師匠の梶谷先生が名工試で(名古屋工業試験所) お世話になっていたので話は良く聞いていました。 韓国の陶磁産地で高嶋先生とお会いするなんて 本当に感慨深いな。 (高嶋先生に 自分が薪窯焼成した 三島手壺を説明する筆者) 高嶋先生と話す機会は貴重なこと。 これを期にたくさんの質問をしました。 釉薬の見方や知識、 釉薬は『混合』ではなく『融合』することなど。 もちろん高嶋先生が幼少の頃に見たり体験した 窯たきのことは人間的で面白かった。 この翌日は韓国 明星大学の教授陣、 大学院生、卒業生の前で自分が 恥ずかしながら授業講義を行ないました。 テーマは『薪窯と出町流釉薬技法』。 思考の美のバトンは先人から僕の手に そして次なる走者へと受け継がれる。 縁(えにし)とは深く面白い。 僕らは陶磁美観史という大きな流れの中で 生きているのではなく、生かされているのだと 本当に感じた1日だった。 なお、思想の釉薬鉄人 加藤悦三先生は この場の韓国滞在時に一週間前に死去した 訃報を教えていただきました。 ご冥福をお祈りします。 合掌。 出町光識 美の正体のその日まで応援クリックを。 人気blogランキングへ
by super-bird
| 2007-05-30 03:07
| 美術to工藝
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