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ニセモノ (コリアン・サマー7)
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南大門に来たのは韓国への

8回の旅で2度しかない。


始めて韓国に来た時に1度来て以来だ。

今から思えばそれからもう10年はたっている。


南大門の風景は子供時分によく行っていた

東京のアメ横に雰囲気がとても似ている。

懐かしさがある。


ニセモノ (コリアン・サマー7)_d0074542_22524830.jpg

見た目に僕は日本人とわかるのだろう

すぐに声がかかる。


『アニキ! カンペキナ、ニセモノ。アルヨ!』

『カバン、カバン。カンペキナ、ニセモノ!』


おもしろいな~、完璧な偽物か。

偽物は偽物である。

まあ、本物があれば偽物はでるもんだだからね。


偽物とは芸でもある。

例えば本物は天才であり、

それに近づこうとする時に

芸(技)を磨いて作ったりするのが偽物。

もう少し砕けて言えばモノマネという遊びでもある。


いつぞやこの泥声人語blogでも

昨今の偽装問題と陶芸進歩を重ねた文章を

書いたことがあるが進歩をとげる時は

その掛け合いで生まれたりもする。


芸(技)に騙し騙され楽しむことが文化であり

芸能や芸術である。


日本は世界から見れば変った国で

一神教でない価値からか

あいまいな価値観を持ちながら

答えをYES・NOと一本化せずに

大らかに楽しみ遊んだりもする。


日本の西高東低の文化に関して言えば

西は本当のことを言わずにその辺が

掛け合いの遊びとして上手いのだろう。

東はまじめで本当のことを言い過ぎるのかな。


ここ南大門の偽物売りの商売人も

渥美清さんの寅さんとまでは言わないが

もう少し売る時の口上の芸も磨いて欲しいかな。


そこにまた芸の花が咲くのだから。


それは本物のカバンを売っている店員さんには

必要がないことだし、偽物を売る者の

芸や遊びの特権でもあるのだからね。    出町光識

※ オマケ  しかし政治家には本当のことや真実を言って欲しいものだが

        いつのころからか芸人が多くなったのもその辺かしらね。 ふふふ。


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by super-bird | 2007-08-04 22:49 | 気になるおしゃべり
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