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コレ何色?
小学校の総合的学習も今年残りわずか。。。。

子供たちと僕による半年間の授業も後半戦ですな。


前回授業では釉薬準備の用意として焚き火を行い、

落ち葉灰を作りました。まあ子供たちの関心は

落ち葉灰作りというより、ホカホカの焼き芋でしたがね。

(育ち盛りだから仕方ないけど。)


いよいよ本日は待望の皆で作った落ち葉灰を基本にして、

オリジナル釉薬を作りました。

コレ何色?_d0074542_193589.jpg


(皆、灰の手触りが
 気持ちイイ~! とか
  お線香の匂い~!
  なんて言ってましたね。)


釉薬調合は大雑把ですが、柄杓合わせで長石などを混ぜて作ります。

巷で売られる釉薬調合本などは基本は長石を使いますが、

僕の持論は灰が基本です。

調合理論に熱中するのは化学者さんの仕事ですからね。

僕は焼き物屋ですし、太古の昔から木を焼くとこから

灯油窯や電気窯になっても詩的な意味から灰を基本にしています。


今回、オリジナル調合比率は子供たちで決めさせました。

なんでも実験、実験。結果よりも挑戦が大切だからね。

調合も目検討で適当ですが、楽しいムードが1番だし、

遊びから学べるって素敵でしょ。


皆やる気満々の子供たちは、我先に作業を取ってしてしまうから、

僕の出る幕などはありません。。。。ね。


作業としては寒い野外に出て落ち葉灰のアク抜きや

冷たい水に素手を入れて沈んでいる石や銀杏の取り除き。

争って進んでやってくれましたね。

調合したオリジナル釉薬もグルグルと丹念に素手で拡販してくれました。


後は自分の作った素焼きの抹茶碗も紙やすりできれいに仕上げたりと

どの子供も手を抜かなかったね。


コレ何色?_d0074542_1143030.jpg


(落ち葉釉が掛かった抹茶碗は
 茶道チームとコラボして発表会で使います。)


(※奥と手前のテーブルで
   2種類のオリジナル落ち葉釉を掛けました。)



この時期は毎年同じように感じますが、子供たちの表情が変わるよね。

どの子供も残りわずかの小学校生活に目も真剣。


中学生になることを意識して、未来と過去を心で上手くバランスをとるみたい。

だから今(現在)が大切なんだろうな。


なかなかそれまで言うこと聞かなかった子供もたちもチョッピリ大人びる。

皆を見ていると作家である僕の方が学んでしまう。


作るとは心で行なうもの。もしくは心がかたちに出るということを思うね。


大人になっても未来を期待する今日の笑顔を忘れないでね。


コレ何色?_d0074542_1224757.jpg





(僕にも勇気をありがとう。) 
 

釉薬の焼き上がりはどうかっていうと、いずれのこの場所で。。。。 出町光識


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by super-bird | 2007-12-14 01:27 | ワークショップ
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