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根っきり、ハッキリ、これっきり。
眠っていて仮説アイディアがひらめき眼がさめた。

思考の遊びは終わらないな。


個展追い込み状況下でも、多方面での仕事をしなくてはいけない、

小学校での6年生卒業制作授業や

こくぶん祭での市民参加と行政サイドの摺り合わせ会議。

個展とは一見関係ないそれが、僕にとっては掛け合わさり、

感情を高ぶらせながら、作家として大切にしたい美の根幹へと

シャッフルしていくようだ。


メンドクサイ人間なのだろうな。

そのように拡散させていく思考のなかで、集中する心境を見つけていくのだからね。

巻き込まれてお付き合いしていただく周囲の人たちは、大変なんだろうな。

整理整頓ができない子供と一緒だな僕は、幸せです、感謝しています。


さて本題!もう一昨日のことだが、はるばる東京から華人Hさんが

松屋さんでの個展に花生けをする打ち合わせに花器の下見しにやって来た。


根っきり、ハッキリ、これっきり。_d0074542_402253.jpg



(散らかって汚い僕のアトリエと華人Hさん)


(花器が、点々と見えますな~)

いつものことだが彼は約束した時間を必ず遅刻をする。

笑える、実に面白いなと思う。

なぜ遅刻をするかといえば、彼は自分の許容範囲を超えて物事を

進めているからだろう。そこが若々しくて良いのだ。(嫌味でないよ。本心よ。)

若いのだからこなして物事など進めて欲しくもないし、もっと我侭に無茶して欲しい。


ものつくりと、恋だけは我侭が面白い。

どちらも倫理や正当性はなく、生きる衝動にすぎないのだからね。


華人Hさんは今何かと話題人物を排出する早稲田大学を卒業して

何を血迷ったのだか、落ちこぼれたのか、表現したい衝動で花の世界に飛び込んだ。


(ハナイケ王子、そんなの関係ね~である。) 


まったく持って僕は、花の流派や活ける型など知らないし、

好き勝手に自己理論を展開し、彼の思考や経験と切磋琢磨している。

彼と共に作りだす座が心地いいんだね。


彼が花に鋏を入れたり、考えている姿を眺めているのが好き。

生きてるなと思うんだよね。

(旧年にMさんの舞踏でも感じたし、Sさんの恋する涙にも感じたよね。)


Hさんはいつだって顔に好き嫌いや、感情がでたり、苦悩が見える。

もちろん喜びだって楽しさだって感じるよ。

僕より10歳も下なのだが、上から目線ではなく、見上げ眺めて美しいよ。


根っきり、ハッキリ、これっきり。_d0074542_423051.jpg

(華人Hさんの花より)


で、ひらめいた仮説ってのは

6年生の子供たちが真剣な眼差しで、楽しみながら粘土で土面を作り、

自己の感性を掘り下げて向き合っていた頼もしい姿や

初めての大きい出来事(こくぶん祭)に自己の業欲に右往左往して、

会議が一転、二転する大人たちの心境変化に翻弄されてたから、

ひらめきを導いてくれたんですけどね。


大切なのは『根っこ』ってやつですかね。


枝や葉、そして花と実という解りやすい先っぽばかりに

人間ていう生き物は眼がいくもんなのだなとね。

眼に実際見えて解りやすい所しか観えない、観ようとしない。

地面の下にあるような汚い根っこって物は、こんなにも観えないんだなと思いましたね。

年齢に関係ないよな、根っこはどんな若いもあるし、

年をとって根ぐされって言うのもあるしな。


もちろん他人の振り見て我が振り何とかで、

自分として根っこがどこにあるか作家としては興味があるんですがね。


だから花生ける時には必ず、生き物である花の命の根を鋏で絶って

美しいという人間の業をつむぐ。

生け花される花たちの根っこいうの何なんでしょうな。

人間が自分が生きる根幹があるとすれば

花が生きるためにあった根っことは何でしょう。


そんな仮説を夢見て眼が覚めました。

面白いね、まだ生きているうちに観たいものや考えたいことたくさんあるよ。

幸せだな。

今日も今日とて生きていますな。   出町光識


追伸オマケだぞ~! なので今回ハナイケ王子も出てきたことなので、
よくお邪魔に行く知人PさんのBlogにもあった『星の王子様』を、王子つながりでね。
『おとなは、だれも はじめは みなこどもだった』
『たいせつなことは 目には見えないんだよ』
『心で見なくちゃ ものごとは見えないってこと』
『仲のよい相手ができると ひとは何かしら 泣きたくなるのかも知れません』
『砂漠が美しいのは どこかに井戸を隠しているからだよ』
『星があんなにも美しいのも 目に見えない花が1つあるからなんだよ』

僕の好きなアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリさんの本『星の王子様』より。


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~展覧会のお知らせ~   

根っきり、ハッキリ、これっきり。_d0074542_354717.jpg



出町光識 陶展  龍空里山初咲
会期:2008年1月23日(水)~29日(火)
営業時間 朝10時~夜8時(最終日5時閉場)
会場:銀座松屋美術7階 アートスポット
東京都中央区銀座3-6-1 電話03(3567)1211大代表
※ぜひ、お待ちしております。

by super-bird | 2008-01-19 03:48 | 気になるおしゃべり
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