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不在
知人Yさんの展覧会を前日に見そこねてしまい、再び南宇都宮へ。


花を素材した展覧会は誠に難しい。

生き物が素材だけに艶かしく魅力はあるが、

時間のうつろい、乾燥の水遣りなど、人の手間など制約や拘束が多いから、

あまり見かけることも少ない。


展覧会を眺め見るうちに、気にかかることがあった。

昨今オシャレなものが流行である。

そこに人の気配がなければ、神聖なるものだと言わんばかりな風潮。


はたして人の気配や、人の匂い、人不在なものに

人が心をときめくことが健全なのだろうか、とても気にかかる。

あまねし、総じてというならこそ、そこにも人の何がしか存在することが、

聖なるものだろうと思う。


約束する季節の縁に花を切り、命を絶ち、何故を立たせるのか。


花なのか?

己なのか?

客人なのか?


問答することに花を生ける人の存在や、心があるのではないか。

活け手を心から、尊いと思えば尚更に辛口にもなる。


生き死ゆえの死後の闇。

それより暗し(暮らし)人の心の闇があってこそ、神聖であると信じたい。

世に人の不在なれば、価値などは人は見つけだせないはず。

無論、人が万物の長という意味ではないことは、念をおしてしかるべきだろうが。


花の展覧会ではあったがオシャレな白い空間に漂う、

薄い空気に、そのような闇を感じた。

白い闇、根は深し。。。  出町光識


追記 いつもながらに華人に手厳しい無礼さをすみません。
    こんな出来事を昨日見かけた。
    舞踏に使わずいたシオレカケの向日葵の花をMさんが手渡す姿。
    Mさんは花だし、花も本望かと。。。そしてこちらの心にもやはり花が咲いた。
    上手く言えないが、そんなことかな。(失礼)


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~展覧会のお知らせ~
2008年6月6日(金)~6月30日(月) 『筑波露月 玄器・黒いうつわ』
ぎゃらりー玄海 東京都新宿区新宿5-16-3 玄海第2ビル (マルイメンズ館 ○IMEN 1F)
TEL 03-3352-3105

by super-bird | 2008-06-01 19:03 | 草花
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