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怨と盌の懐
朝。北北西に進路を取り、新潟市へ出張に向かう直前までは、

ご贔屓にしてる地元 伊勢屋旅館(茨城)で、ある人物と酒盛りをして呑んでいた。

互いにビール瓶を並べ立て、飲み干せば寝かせるという心地よいリズムをつくり、

年齢差に関係なく、好き勝手に無礼講で口をすべらせていた。


そのおり年末によくある一年を漢字で表せばというあれではないが、

客人は自分と出会い付き合いながら、こちらの印象いわく漢字一字で『怨』が

出町の一貫したイメージらしい。酔っていた自分は『恩』だと言い張っていたが、

どちらとて心の上に、何かの感情が乗っているのだから変わるまいと、

アマノジャクは逃げも隠しせず、酔いどれて思い頷いた。 んっ。

『思』すら心文字の上に乗っているな。


心はコロコロココロ、揺れて転がるもの。

サーカス一座でクラウンが乗る、玉乗りのごとくプルプルと足を小刻で揺れながら、

地球のように丸い不安定な上に乗り、上手くバランス取りながら立っている。

すべては他人という重力と空気のバランスか。


漢字の『怨』は心でなく、皿に乗れば『盌』である。つまりは茶碗の碗(盌)であり、

どちらにしても焼き物屋なのだね。心と皿の違いあれど盛られることに変わらない。

『毒を食らわば皿まで』というのも『毒を食らいたけば心まで』ってのはどうだろう。


盛られる処という、住みかや隠れがなんだろうな。心の奥底という井戸は覗き込んでも、

深くてよくは見えないだろうが、茶盌の懐なら見えますかな?

気にいりましたよ、呑み助 客人さん。


盌は(もい)とも読み、水や飲み水いう意味もある。つまりはモイスチャー。

さて『心』や『皿』に留め置く水、色や形さていかなるものか、生きていれば清濁な気がするな。



怨と盌の懐_d0074542_5235115.jpg

そんなでこんなで皆さん!お楽しみ窯だし情報!!

焼きあがった黒小どんぶりは、来年グループ展DM用として、

大阪 吹田市にある ぐらーじゅさんに発送しました。お楽しみに!!

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その他、織部湯のみはFUUROさん、織部茶碗類は山水閣さんなどで見かけたら、

茶碗の懐を覗いてください、作り手の心境でも見えるかもよ?(笑)   出町光識

怨と盌の懐_d0074542_5285914.jpg

ぐらーじゅ http://grange.blog.ocn.ne.jp/
FUURO http://gallery-fuuro.com/
山水閣 http://www.sansuikaku.com/
トラッドマイスター倶楽部ギャラリーhttp://www.tradmc.com/demachi/ 



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by super-bird | 2008-12-23 04:49 | 気になるおしゃべり
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